最後の目的地マラケシュは、フェズに次いで２番目に古い１１世紀の
街である。
１５世紀に、首都が移って６世紀を迎えようとしている今もなを、
何か人々を引き寄せる活気のようなものが漲っている。
長い歴史や文化、自然や遺跡、四方に広がっている道路、
沿岸都市とサハラ砂漠との交易の中継点でもあり、その様々な
人間模様が相俟って、モロッコの縮図と言われている所以であろう。
メディナのスーク（商店街）
細い道が網の目のように広がり、衣料品・革製品・真鋳・絨毯に
香辛料等、様々な土産物屋や生活用品の店が犇めいている。
「♪倒れて眠るモロッコ椅子に 落ちた涙を落ちた涙を ああ誰が知ろ♪」
家具屋の前で口ずさんでみたが、モロッコ椅子は見当たらなかった。
「お互い腰痛はつらいね！ところでその杖、何処で拾ってきたの？」
「皆んな心配は口先だけでけつかりゃあがって、肩ぐらい貸せや！」
クトォビア
メディナの西に聳え立つマラケシュの
シンボル、クトォピア高さ６５ｍの塔。
夜間は、ライトアップで綺麗な壁面が
浮上がって見える。
サーディン朝の墓
この第２の部屋は、アハメド・マンスール王などの墓で、色鮮やかな中にも荘厳な雰囲気がある。
第１の部屋はメッカに対する礼拝堂、第３の部屋は女性や子供達王族の墓。
使用人の墓は庭にあるが、さしずめ我々の場合は塀の外だとか。
この国も、昔から貧富の差が大きすぎるようだ。
ホテルの夕食
脂っぽく見えるタジンやクスクスも、味が薄くあっさりしていた。
ｎext