サーンチー（Ｓａｎｃｈｉ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　（世 界 遺 産）

　ブシャワールカら夜行列車でボパールまで移動、しかし列車はなかなか来ない。２時間も待ったような気がする。
ここで焦ってはならない。インドでは、その日のうちに着けば遅れたとは言わないそうだ。
時間通り発車すると乗り遅れる輩が居て、返って問題になるようだ。駅構内は酒もタバコもご法度である。
ブシャワールへの近道だとデカン高原を横切り２時間、そこからホバールまで２等寝台列車で６時間、
夜明け前にやっと到着した。

大ストゥーバー

　　　
広々とした草地の丘陵に、
巨大な仏塔が２千年以上も
鎮座在しましている。
紀元前３世紀、アショカ王が、
仏教によって国を統治しようとして
造ったストゥーバーである。
　中へは入れなかったが、ブッタや
高僧の遺骨を納めるお墓だそうである。
　

　ストゥーバは３棟あり、第１塔は直径３６，５ｍ高さ１６，４ｍで、他はずっと見劣りする。
塔を囲む四方の門には、ブッタの生涯や前世の物語が精巧に彫刻されている。
我々が行き逢った唯一の女性スポットガイド・レカ、手作りのＴシャツを販売するなど結構商売上手だった。

　ビンベトカ岩石保護区

　小高い山頂にある大きな岩山で、ヒマラヤ同様海底が隆起して出来た、如何にも原始人が住んでいそうな丘である。
ここには、２０箇所くらいの岩に壁画が描かれ、その多くは狩をする人間と象・ライオン・牛・馬・鹿・豚などである。　










　白っぽい絵は１万年前、赤っぽい絵は５千年前、黄色っぽい絵は２千年前だそうで、同じ白でも数年前の単なる落書きもある。　
夏場には、岩陰にトラが涼んでいると言うが、そんな所へ案内するわけも無いし、「危険！」の標識も無かったから多分冗談だろう。
しかし、山頂から眺める遠望は、トラが居ても不思議ではないような気がした。　nｅｘｔ