アキー・ラーの博物館

　アキラの博物館
　　　　　　　　　　　　
　帽子のプレゼントにご満悦のガイド・アキラと彼の新居











　

　我々の現地ガイドは、地雷博物館の館長アキー・ラーだった。日本人向けの名前はアキラと言う。
彼は１２歳で入隊し、８年間もポルポトと戦ったそうだ。その間に１万個の地雷を敷設したが
内戦終結後６年間で２万個を撤去し、自宅に展示して観光に利用しいる。
博物館と言っても手作り小屋程度であり、入場料は無料で寄付金で運営している。
彼は一時期、朝日テレビのコマーシャルに出演したり、ＮＨＫの「地雷の清掃人」に出演していた。
また、近々結婚して、この空中高級家屋へ住むと言っていた。　　
　この博物館は、近所の家族に手伝ってもらい、地雷で傷ついた子供達に教育を受けさせ養っている。
屋敷内には、デモストレーション用に拾数個の地雷が敷設してあるが、処理漏れは無いだろうなあと心配になる。

　 小型地雷　　　　 　 　　　　　　対戦車用地雷











　地雷が最も効果的を発揮するのは、殺してしまうのでなく生涯人に世話をかけさせることにより、国力を半減させる事だそうだ。
実に恐ろしい話を聞いてしまった。従って、彼等にとって最も効果的な復讐は、「残った機能を生かして、自立する事である。」
と言う悲しくも健気な言葉に、思わず涙してしまった。
　じっと何かを見つめている人は相当なマニアで、小型地雷をひとつ１０ドルで買ってきた。　
それを分解して、皆んなに持たせて帰るなど悪知恵も相当なもの。結果、孫の教育上宜しくないと言うことで捨てられてシュン。　　next